第129話|データ分析はスゴイ狂言回し

第129話|データ分析はスゴイ狂言回し

嬉しいことに、どうにかデータ活用できないものだろうかと、模索する企業や人が、最近増えています。

例えば、ビッグデータ、データサイエンス、機械学習、AI(人工知能)などのキーワードは、まさにその期待の表れでしょう。

まさに、データ分析がビジネスを引っ張っていく。そのような、データ分析が主役に躍り出る時代が、近付いてきたのでしょうか。

今回は、「データ分析はスゴイ狂言回し」というお話しをします。

火の鳥

狂言回し」は、地味だけど重要な役回りを演じます。

有名なところでは、手塚治虫の漫画「火の鳥」に登場する火の鳥です。

火の鳥は、時間を超越し物語を進行し、各ストーリーの主役を導く「狂言回し」の役回りを演じています。

データ分析は、主役の物語を進行していく「狂言回し」

データ分析も火の鳥と同じです。

過去を見つめ未来を見通し、主役である営業パーソンやマーケターなどをより良い方向に導き、素敵な物語に仕上げていきます。

そして、活かされないデータ分析は、そんな狂言回しの役を演じる機会を奪われています。

とりあえず、狂言回しになるための3つのポイント

狂言回しの役回りを、データ分析に演じてもらうための3つのポイントがあります。

  • ① 先ずは「質」より「量」
  • ②「どう分析するか」よりも「どう活かすか」
  • ③「打ち上げ花火」よりも「線香花火」

① 先ずは「質」より「量」

「ああだ、こうだ」とブツブツ言う前に、とりあえずデータ分析を始めよ! ということです。

分析環境が整っていないと文句をつぶやいたり、頭の中で「ああでもない、こうでもない」と妄想したりする暇があったら、たくさん手を動かして壁にぶち当たったほうが実りは大きいです。

先ずは、データ分析の質よりも、データ分析の経験量です。

②「どう分析するか」よりも「どう活かすか」

データ分析そのものよりも、データ分析の先にある「活用」を重視しよう! ということです。

活かされないデータ分析は無価値です。溜めたデータがゴミになるか宝になるかは、データ分析しだいです。

どうせなら、折角溜めたデータですから、どんなに汚いデータでもその可能性を信じ、データ分析でデータを宝に換えましょう。

③「打ち上げ花火」よりも「線香花火」」

一発ドカーンとすごいデータ分析を夢見るよりも、堅実で長く続けるデータ分析を目指しましょう! ということです。

そもそも、過去のデータをいくら分析しても、新しいスゴイ発見をすることは稀です。データ分析で、劇的な変化はそうそう起こりません。

どちらかというと、知るべきことを確実に知り、やれることを確実にやる。過去の傾向から対策を打つ。過去の失敗を二度と犯さない。

このようなデータ分析を、コツコツ地味に続けると、ものすごい成果として跳ね返ってきます。

ホームランバッターではなく、息の長いアベレージヒッターのイメージです。

今回のまとめ

今回は、「データ分析はスゴイ狂言回し」というお話しをしました。

データ分析は、手塚治虫の漫画「火の鳥」に登場する火の鳥のような、主役の物語を進行していく「狂言回し」です。

火の鳥のように時間を超越し物語を進行する「スゴイ狂言回し」であるデータ分析をすることで、過去に囚われることもなく、未来を憂えることもなく、今現在に絶望することもなければ、ブームに踊らされることも少なくなることでしょう。

データを使い、過去をしっかり見つめ、これからの未来を見通します。主役である営業パーソンやマーケターなどが、今この時に集中し、もっともよいパフォーマンスを発揮できるよう導きます。

狂言回しの役回りを、データ分析に演じてもらうための3つのポイントです。

  • ① 先ずは「質」より「量」
  • ②「どう分析するか」よりも「どう活かすか」
  • ③「打ち上げ花火」よりも「線香花火」

一言でまとめると、「とりあえずデータ分析を始め、活用する意識を常にもちながら、コツコツと続けよう!」ということです。

  • ① とりあえず始める
  • ② 活用を意識する
  • ③ コツコツ続ける

難しいことは何もありません。たったこれだけで、データ分析がスゴイ狂言回しになるのです。